ドラマ『あなたの番です』考察【神谷刑事はなぜ殺されたのか】

ドラマ『あなたの番です』考察【神谷刑事はなぜ殺されたのか】
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8月4日のオンエアで、右足だけしか発見されていなかった児島佳世(片岡礼子)の遺体が、佐野豪(安藤政信)が勤務する食肉加工工場に、枝肉と一緒にぶら下げられていた衝撃的なシーンがありました。

さらに、手塚翔太(田中圭)に待ち合わせ時間を早めてほしいと連絡してきた、懲戒免職寸前で謹慎処分中の神谷将人刑事(浅香航大)が、待ち合わせの公園で殺害されているのを手塚翔太(田中圭)が発見するという衝撃シーンに、言葉を失った方も多かったのではないでしょうか。

8月4日のオンエアで新たに判明したこともありましたので、新たに考察記事を書きます。

これまでに書いた考察記事はこちらからお読みいただけます。

ドラマ『あなたの番です』考察【手塚菜奈を殺したのは黒島沙和だった?!】

ドラマ『あなたの番です』考察【そもそも連続交換殺人なのか?!】

ドラマ『あなたの番です』考察【ゲームメーカーは床嶋ではないか?】

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本ページの情報は2019年8月時点のものです。
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目次

神谷将人刑事はどうやって真相に肉薄したのか?

何度も手塚翔太(田中圭)から電話をもらいながら、ずっと折返しをかけなかったすみだ署の神谷将人(浅香航大)。

神谷将人(浅香航大)は、榎本正志(阪本マサノブ)が自供を始めたことにより、刑事でありながら過去に収賄を行っていた事実が発覚し、懲戒免職が確実視される状況に追い込まれました。

しかし、査問の場で神谷将人(浅香航大)は、榎本正志(阪本マサノブ)が自分を事件に巻き込み、黒島紗和(西野七瀬)と手塚翔太(田中圭)監禁の共犯をさせたことをまだ自供していないことに気づきます。

とっさにその場は「収賄の件で榎本課長ともめ、殴っているのを住民に見られた」と誤魔化してやり過ごしました。

相棒の水城洋司(皆川猿時)に懲戒免職確実ですね、と答えた後、謹慎処分の身でありながら神谷将人(浅香航大)が向かったのは、留置所で自殺を図った榎本早苗(木村多江)の病室。

そこで神谷将人(浅香航大)は、「このままではやっていないことも総一くんがやったことになるかも」と榎本早苗(木村多江)に軽く脅しをかけ、交換殺人ゲームで誰の名前を書いたのかを榎本早苗(木村多江)から確認しました。

単独で独自に動くことにした神谷将人(浅香航大)は、事件の整理をしながら何かに気づき、手塚菜奈(原田知世)を殺したのが誰かに気づきかけたのです。

何度も電話をもらいながら折り返しをしなかった手塚翔太(田中圭)の電話に、明日お会いしましょう、と答えました。

恐らく、この時点ではまだ確信が持てていなかったのでしょう。

しかし翌日、神谷将人(浅香航大)は、手塚翔太(田中圭)に待ち合わせ時間を早めてほしい、と電話しました。

この時、明らかに神谷将人(浅香航大)は自分の身に危険を感じ、周囲を確認しながら電話をかけています。

その悪い予感は的中し、待ち合わせの公園で神谷将人(浅香航大)は、手足、顔に釘を打たれ、口角をあげられた状態で亡くなっているのを手塚翔太(田中圭)に発見されることになったのです。

神谷将人(浅香航大)が気づいたのは、榎本正志(阪本マサノブ)が、キウンクエ蔵前の事件で自分を共犯に巻き込んだことを警察に黙っている、その理由。

榎本正志(阪本マサノブ)、榎本早苗(木村多江)ともに、交換殺人ゲームの重大な事実をまだ隠していると気づいたのでしょう。

整理すると、

1,榎本夫妻は交換殺人ゲームについての重大な事実をまだ隠している

2,隠していることを探るため、早苗(木村多江)が誰の名を書いたか確認する必要があった

榎本早苗(木村多江)が管理人の床嶋比呂志(竹中直人)の名前を書いたと確認したことで、神谷将人(浅香航大)は榎本夫妻が隠している何かに迫り始めたのだと思います。

以前から神谷将人(浅香航大)は「交換殺人ゲームだとしても何かがおかしいんだよな」と言っていました。

そのため、謹慎処分で時間をキウンクエ蔵前の事件にフルに使えるようになったことで、事件を整理して考えるうち、ゲームメーカーの思惑に肉薄したのではないでしょうか。

結局、それがアダとなり、手塚翔太(田中圭)に事件の真相を伝えることができないまま、命を落とすことになってしまったのですが・・・。

キウンクエ蔵前を巡る事件の被害者一覧

4月のオンエア開始から4ヶ月。

ここで、キウンクエ蔵前を巡る事件の被害者を一覧にまとめてみました。

被害者死に至った状況加害者
床島比呂志転落死 
山際佑太郎ハンマーによる撲殺榎本早苗
タナカマサオガス管切断による爆殺藤井淳志
赤池美里、吾郎頸動脈切断による失血死 
袴田吉彦撲殺桜木るりとイクバル宅の不法滞在者2名
児島佳代8月4日現在死因不明 
浮田啓輔針金による絞殺 
細川朝男転落死久住譲
こうのたかふみ腹部を刺されたことによる失血死 
手塚菜奈塩化カリウム静注による心不全 
北川そら (未遂)絞殺未遂榎本総一
黒島紗和(未遂)鉄道駅ホームから突き飛ばし 
神谷将人8月4日現在死因不明

 

名前が赤字でイタリックになっている被害者は、顔の口角をあげられていた被害者たちです。

これらの被害者のうち、確実に交換殺人ゲーム絡みなのは山際佑太郎、タナカマサオ、袴田吉彦、細川朝男の4名。

それぞれに、書かれた紙を引いた住人が脅迫を受け、殺害を実行してしまったものでした。

一方、交換殺人ゲームとは関係がないと考えられる被害者が多数存在します。

二階堂忍(横浜流星)のAIによって同一犯に殺されたと考えられている被害者たちです。

二階堂忍(横浜流星)のAIでは、赤池美里(峯村リエ)、赤池吾朗(徳井優)、児島佳代(片岡礼子)、浮田啓輔(田中要次)、手塚菜奈(原田知世)を殺したのは同一人物で少なくとも5人は殺している、と計算していましたね。

遺体の顔の口角を上げ、被害者があたかも微笑んでいるかのような表情を浮かべる状態にされたのを同一犯の仕業と考えれば、神谷将人(浅香航大)も恐らく同じ加害者にやられたはずです。

同一犯であれば、神谷将人(浅香航大)を加えると、6人も殺害していることになりますね。恐ろしい・・・。

神谷将人(浅香航大)が被害者になったことで、交換殺人ゲームとは関係のない殺人が起きていることが明らかになりました。

浮田啓輔(田中要次)、手塚菜奈(原田知世)、神谷将人(浅香航大)は事件の真相に肉薄したことによる口封じで殺害されたのでしょう。

だとすれば、赤池美里(峯村リエ)、赤池吾朗(徳井優)、児島佳代(片岡礼子)の殺害も、黒幕にとって都合の悪い事実を知ってしまったための口封じだったのかもしれません。

浮田が書いた紙を引いたのは黒島紗和

改めて第1話の交換殺人ゲームの場面を見直して、浮田啓輔(田中要次)が書いた紙を引いたのは、黒島紗和(西野七瀬)だと確信しました。

浮田啓輔(田中要次)は、久住譲(袴田吉彦)に書いた紙に細工をして、誰が自分が書いた紙を引いたか見当がつくようにした、と言っていました。

そして、見当をつけた相手の名前を久住譲(袴田吉彦)に告げ、その住人と直接対決をする、とエレベーターに乗り込んでいったのです。

浮田啓輔(田中要次)が妹尾あいり(大友花恋)の実父が経営するリサイクルショップで絞殺されたのは、その翌日でした。

エレベーターに乗り込んだことから、浮田啓輔(田中要次)が直接対決に向かった住人は、2階以上の部屋の住人ということになります。

浮田啓輔(田中要次)は、「赤池美里」と書いた紙にどんな細工をしたのでしょう?

紙の端を破ったりすれば、目立ってしまい警戒されてしまいます。

ここで第1話を見直すと、紙を引いて何と書かれているかを確認する住民の中で、黒島紗和(西野七瀬)だけが、一瞬目を大きく見開いて、何と書かれているのかよく見ようとするような素振りを見せていました。

ごく短い時間で細工をするならば、字を薄く書くか、あるいは小さく書くなどして、ぱっと見では読みにくい状態にしたのではないか、と思います。

そうだとすれば、何と書かれているのかを確認しようとして凝視するような素振りを見せる人=自分が書いた紙を引いた人、と推定することができます。

浮田啓輔(田中要次)は、そうやって自分が書いた紙を誰が引いたか見当がつくようにしていたのでしょう。

ドラマが始まってしばらく、怪我の絶えなかった黒島紗和(西野七瀬)が、怪我がなくなった頃からよく喋るようになった変化を、浮田啓輔(田中要次)は見逃していませんでした。

自分が書いた紙を引いた人間を、さりげなく観察・・・というか、監視していたのでしょう。

これまでの本編オンエア、huluの「扉の向こう」から誰が誰の紙を引いたのかをまとめると、下記のようになります。

ゲーム参加部屋番号オープニング赤丸住人名書いた名前引いた名前
101 久住譲袴田吉彦細川朝男
×102 小嶋佳代・俊明××
103田宮淳一郎・君子こうのたかふみ管理人さん(ゴミの分別ができない人)
104 石崎洋子・健二石崎洋子吉村
201 浮田啓輔、妹尾あいり、柿沼遼赤池美里赤池幸子
202黒島沙和吉村「DV彼氏」(早川教授)赤池美里(織田信長)
203 シンイー、クオン、イクバルタナカマサオ袴田吉彦
×204 西村淳××
301 尾野幹葉302号室の人302号室の人
302手塚菜奈・翔太細川朝男こうのたかふみ
×303 空室××
304 北川澄香・そら小嶋佳代白紙
×304 二階堂忍××
×401 木下あかね××
402榎本早苗・正志・総一管理人さん山際佑太郎
403 藤井淳史山際佑太郎タナカマサオ
×404 江藤祐樹××
×501佐野豪××
502 赤池美里、吾郎、幸子赤池幸子小嶋佳代
×502 南雅和××
旧管理人床島比呂志白紙石崎洋子
×新管理人 蓬田蓮太郎××
      

イタリックの赤字が嘘をついている可能性があるもの、イタリックの青字が私が仮定したものです。
オープニング赤丸は、1クール目のオープニングで紹介画像に赤丸がついていた登場人物です。

手塚翔太(田中圭)が、赤池幸子(大方斐紗子)から「児島佳世」と書かれた紙を渡されました。つまり、赤池美里(峯村リエ)が引いた紙が「小島佳代」だったのです。

これで、引いた紙が確定していないのは、田宮淳一郎(生瀬勝久)、黒島紗和(西野七瀬)、尾野幹葉(奈緒)の3人だけになりました。

浮田啓輔(田中要次)の書いた「赤池美里」を引いたのは、黒島紗和(西野七瀬)で間違いないでしょう。

久住譲(袴田吉彦)が記憶喪失のふりをしているのは、細川朝男殺しの罪を逃れるためだけではないでしょう。

浮田啓輔(田中要次)から「赤池美里」と書いた紙を誰が引いたかを聞かされているのがわかったら、ゲームメーカーにとって都合の悪い事実を知られたと思われ、命を狙われる危険があるのを浮田啓輔(田中要次)の死によって痛感しているからだと思います。

同じ理由で、赤池幸子(大方斐紗子)も事件のショックでボケたように振る舞い、自分の身を守っているのではないでしょうか。

赤池幸子(大方斐紗子)はキウンクエ蔵前のクリスマス会の動画を観た後で正気を取り戻し、しょっちゅう様子を見に来る江藤佑樹(小池亮介)がいないのを確認した上で、ボケたふりをしながら嫁が引いた紙を手塚翔太(田中圭)に渡したのだと思います。

身長170センチ前後の20代の男は誰か

キウンクエ蔵前の一連の事件のうち、身長170センチ前後の20代の男が、児島佳世(片岡礼子)の右足が入ったゴルフバッグを、児島俊明(坪倉由幸)の会社に送りつけたことが判明しています。

当初、すみだ署ではキウンクエ蔵前の住人を疑ったようですが、手塚翔太(田中圭)は170センチ台後半の30代、20代の柿沼遼(中尾暢樹)、江藤佑樹(小池亮介)も170センチ台後半の身長で、目撃された不審人物に該当しません。

ここで、気になる人物が1人います。

黒島紗和(西野七瀬)と同じ大学の在学生で、大学構内や学食で二階堂忍(横浜流星)と黒島紗和(西野七瀬)が一緒にいるのを、物陰からじっと見つめていた人物です。

黒島紗和(西野七瀬)は、その男が物陰から見つめているのに気づき、あからさまに不快そうな表情を見せていました。

この謎の男を演じているのは、俳優の大内田悠平さん。

『あなたの番です』の番組予告では、黒島紗和のストーカー・内山達生として紹介されていますが、大内田悠平さんの公表されている身長は168センチなのです。

児島佳世(片岡礼子)の右足を入れたゴルフバッグを送りつけた20代の男の身長と合致しますね。

恐らく、内山達生(大内田悠平)がゴルフバッグを送りつけた実行犯なのでしょう。

私は、黒島紗和(西野七瀬)はDV彼氏を亡き者にしているのでは、と疑っているのですが、もしかしたら自分の手は汚さずに、内山達生(大内田悠平)を利用して殺害したのかもしれまえん。

ストーカーというよりも、黒島紗和(西野七瀬)を崇拝し、命令されれば何でも実行する存在なのではないでしょうか。

おかしな住民だらけのキウンクエ蔵前

以前、佐野豪(安藤政信)が誰かの電話に「勘弁してくれ!そんなことをしたら俺まで捕まってしまう!」と答えているシーンがありました。

あの電話は、ゲームメーカーから、児島佳世(片岡礼子)の遺体を佐野豪(安藤政信)が勤務する食肉加工工場に隠せという命令だったのだと思います。

だとすれば、交換殺人ゲームに参加していない住人も、事件に何らかの関与をしていることになります。

住民会の会長に自ら立候補した西村淳(和田聰宏)も、知らなかったはずの交換殺人ゲームについてうっすら知っているような素振りを見せるシーンがあり、ルポライターの木下あかね(山田真歩)が怪しみ始めていました。

経済的に困った時に助けてもらったことがあるとは言え、江藤佑樹(小池亮介)が赤池幸子(大方斐紗子)におばあちゃん、おばあちゃん、と慕っているのも、度が過ぎているのでは。

赤池美里・吾朗の事件について何か思い出したりしていないか、監視しているようにも見えてしまいます。

「自分には時間がない」と言う田宮淳一郎(生瀬勝久)も、すみだ署の水城洋司(皆川猿時)に事情を聞かれた時に、落ち着きのない行動をしていました。

水城洋司(皆川猿時)はそれを見逃しませんでしたが、恐らく田宮淳一郎(生瀬勝久)も誰かを手にかけており、いずれ逮捕されるから時間がない、と言ったのだと思います。

南雅和(田中哲司)が言うように、キウンクエ蔵前の住人はおかしな住民だらけですよね。

そういう南雅和(田中哲司)も、自称・事故物件住んでみた芸人と言っていますが、住民会で殴りかかってきた手塚翔太(田中圭)をあっさり抑え込んだり、警備員として黒島紗和(西野七瀬)の病室を監視したり、怪しげな行動をとっています。

やはり、南雅和(田中哲司)は現職か退職刑事で、お笑い芸人は住民に怪しまれた時の隠れ蓑でしょう。

もしかしたら、キウンクエ蔵前のもともとの地主である赤池幸子(大方斐紗子)に頼まれ、一連の事件を探っているのかもしれません。

まとめ

神谷将人(浅香航大)が殺害されたことによって、キウンクエ蔵前の一連の事件が交換殺人ゲーム絡みだけではないことがはっきりしました。

二階堂忍(横浜流星)が開発しているAIの計算結果が示すように、赤池美里(峯村リエ)、赤池吾朗(徳井優)、児島佳代(片岡礼子)、浮田啓輔(田中要次)、手塚菜奈(原田知世)と神谷将人(浅香航大)を殺したのは、同一犯、もしくは同一犯行グループでしょう。

彼らが殺害されたのは、ゲームメーカーにとって都合の悪い事実にたどり着いたからではないでしょうか。

はたして、手塚翔太(田中圭)と二階堂忍(横浜流星)は、一連の事件の黒幕にたどり着くことができるのか?

オンエアもあと1ヶ月ちょっとです。

これからオンエア本編や『扉の向こう』で明らかにされていくことを確認しながら、謎解きを楽しみましょう!

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