ドラマ『あなたの番です』考察【そもそも連続交換殺人なのか?!】

あなたの番です
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2019年6月30日から、ドラマ『あなたの番です』の反撃編が始まりました。

早速、前クールで起きた殺人事件の犯人が1人確定しました。この犯人については、「ああ、やっぱり」と思った方もいらしたのではないでしょうか。

しかし、第11話で手塚翔太(田中圭)の台詞にも出てきましたが、『あなたの番です』で起きている一連の事件は、本当に連続交換殺人なのでしょうか?

1クール目視聴中からずっと、「本当に連続交換殺人なのか?」と疑問を抱きながら視聴してきました。今回の考察は、Huluで配信されている『扉の向こう』でわかっていることも含め、事件の全容について考察していきます。

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本ページの情報は2019年7月時点のものです。
最新の配信状況はHulu公式サイトにてご確認ください。

目次

菜奈の死因は塩化カリウムを注射されたことによる心不全

手塚翔太(田中圭)が、手塚菜奈(原田知世)のPCに脅迫文が仕込まれていたことを警察に届け、すみだ署の刑事水城洋司(皆川猿時)、神谷将人(浅香航大)が、サイバー捜査員を伴って手塚家に来訪しました。

しかし、手塚菜奈(原田知世)のPCから閲覧できた動画は既に削除され、海外のサーバーを何重にも経由していたため、発信者を特定できなかったのです。

手塚翔太(田中圭)は、神谷将人(浅香航大)から手塚菜奈(原田知世)の死因が、塩化カリウムを注射されたことによる心不全だと聞きます。

塩化カリウムは、アメリカで薬物による死刑執行にも用いられる薬剤です。こう書くと、なんだか恐ろしい物質に思えますが、実は身近に存在する物質で、にがりの主成分でもあります。血圧を下げる性質があり、高血圧防止の目的で、食塩にも含まれています。

手塚菜奈(原田知世)は、高濃度の塩化カリウムを静脈注射によって投与され、高カリウム血症を発症、不整脈を起こし、心停止に至ったと考えられます。

脅迫動画の中で手塚菜奈(原田知世)を殺した犯人が「ゾウさんですか、キリンさんですか」と選択を迫り、手塚菜奈(原田知世)は「キリン」を選択していましたが、あれは薬物を選択させていたのかもしれません。

だとすると、塩化カリウム=キリンとなりますね。ちなみに、塩化カリウムの化学式は、「KCl」です。推理小説やドラマでお馴染みの青酸カリの化学式は一文字違いの「KCN」です。

薬剤を静脈注射していることから、医師である藤井淳史(片桐仁)が怪しく思えてきますが、さてどうでしょう?

タナカマサオを殺したのは藤井

第11話で、榎本早苗(木村多江)の逮捕により、キウンクエ蔵前の前には報道陣が押し寄せました。それを見た藤井淳史(片桐仁)は、ミャンマー料理店の店長、タナカマサオを殺したことを振り返り、それがバレるのではないか、と激しく怯えました。

藤井淳史(片桐仁)は、非常に臆病な性格のようです。
郵便受けに投函されていた脅迫文や、勤務先の病院のPCに送りつけられた脅迫文にあれだけ怯え、タナカマサオも直接手を下すことができず、中華包丁でガス管を切断しただけでした。

ライターを見て、タバコを吸う際にガス爆発を起こすことは想定できたでしょう。
しかし、直接手を下せなかった藤井淳史(片桐仁)が、意識のある手塚菜奈(原田知世)と対峙し動画を撮影しながら、静脈注射をしたとは、やはり考えにくい。

手塚菜奈(原田知世)を殺害した犯人は、かなり冷静で残忍な性質をしているのではないか、と私は思います。

交換殺人、誰が誰の紙を引いたのか?

1クールの第1話、手塚夫婦は引っ越し初日の住民会で、交換殺人ゲームにいきなり巻き込まれました。

ドラマの重大なヒントとして、現在日本テレビの公式サイトで上記の動画が公開されています。誰がどの交換殺人ゲームの紙を引いたかが、よく見るとわかるかもしれません。

以下は、これまでのドラマ視聴から私が考察したものです。イタリックの赤字が嘘をついている可能性があるもの、イタリックの青字が私が仮定したもので、これからの放映で謎が明らかになり、変更が起きる可能性があるものです。

ゲーム参加部屋番号オープニング赤丸住人名書いた名前引いた名前
101 久住譲袴田吉彦細川朝男
×102 小嶋佳代・俊明××
103田宮淳一郎・君子こうのたかふみゴミの分別ができない人/302号室の人
104 石崎洋子・健二石崎洋子吉村
201 浮田啓輔、妹尾あいり、柿沼遼赤池美里赤池幸子
202黒島沙和

早川教授/DV彼氏(吉村?)

織田信長/赤池美里
203 シンイー、クオン、イクバルタナカマサオ 袴田吉彦
×204 西村淳××
301 尾野幹葉 302号室の人 管理人さん
302手塚菜奈・翔太細川朝男こうのたかふみ
×303 空室××
304 北川澄香・そら小嶋佳代白紙
×304 二階堂忍××
×401 木下あかね××
402榎本早苗・正志・総一管理人さん山際佑太郎
403 藤井淳史山際佑太郎タナカマサオ
×404 江頭祐樹××
×501佐野豪××
502 赤池美里、吾郎、幸子赤池幸子 小嶋佳代
 管理人床島比呂志 白紙 石崎洋子

一連の事件の被害者は、管理人の床島比呂志が、自殺や事故ではなく、殺人だったと仮定すると、

1、床島比呂志 

2、山際佑太郎 

3、タナカマサオ 

4、赤池美里、吾郎 

5、袴田吉彦 

6、小嶋佳代、浮田啓輔 

7、細川朝男 

8、こうのたかふみ 

9、手塚菜奈 の順番で亡くなっています。

しかし、こうして表にまとめて見ると、浮田啓輔(田中要次)の名を書いたと思われる住人、その紙を引いたと思われる住人が浮かんでこないのです。

浮田啓輔(田中要次)は、書いた紙に仕掛けをし、誰が自分が書いた紙を引いたかわかるようにしていました。

誰が自分の書いた紙を引いたか見当がついていた浮田啓輔(田中要次)は、久住譲(袴田吉彦)にその名前を伝え、エレベーターで上階に登って行った翌日、妹尾あいり(大友花恋)の実父が経営するリサイクルショップで殺害されたのです。

おそらく、浮田啓輔(田中要次)は、交換殺人が連続して起きているように見せかけている黒幕(浮田が書いた紙を引いた人物)と直接対決し、口封じのために殺されたのでしょう。

その部屋に向かうために、エレベーター使っていることから、2階以上の住人だと特定できますよね。

特別編で神谷将人(浅香航大)、第11話で手塚翔太(田中圭)が言っていたように、交換殺人が連続して起きているのではなく、いくつか別の要因で発生した事件が絡み合っているのだと考えられます。

「管理人さん」と書いたのは榎本早苗だった?

上記の表で、榎本早苗(木村多江)が「管理人さん」と書いたと仮定したのは、そうだとすると辻褄が合うのではないか、と考えたからです。

榎本早苗(木村多江)は、息子・総一(荒木飛翔)が学校でいじめを受けただけではなく、自分も他の保護者からいじめを受け、精神的に不安定になっています。

総一(荒木飛翔)をダンボールに入れてキウンクエ蔵前に引っ越し、それ以来、1室に監禁して生活していました。

しかし、その秘密を、手塚翔太(田中圭)、黒島沙和(西野七瀬)に気付かれる以前に、気づいていたと思われる人物がいます。

管理人の床島比呂志(竹中直人)です。手塚夫妻の引越し当日にも、ズカズカと部屋の中に上がってきていましたから、榎本家にも同じことをしているでしょう。

しかも、床島比呂志(竹中直人)は「金を振り込まないんだったら、あの写真バラまくぞ、会長さん」と、住民総会の会長を脅迫していた形跡があります。

榎本家以前に住民総会の会長をしていたのは、今は空室になっている303号室の住人でしたが、その人が脅迫を受けていたとは考えにくい。

引越し初日、あるいは間もない頃に、学齢期の総一(荒木飛翔)を学校に通わせず、自宅に監禁しているのを床島比呂志(竹中直人)が知ったとしたら、脅迫の対象は榎本早苗(木村多江)ということになります。

交換殺人ゲームで「管理人さん」と名前を書くのは、あり得ることなのでは。

自分が書いた人物が、ゲーム当日の夜に亡くなった、事件なのか事故なのか、自殺なのかわからない状態でも、精神的に不安定な榎本早苗(木村多江)は、総一(荒木飛翔)を守るために、ゲームのルールに則って山際佑太郎を撲殺し、遺体の処理を夫・正志(阪本マサノブ)に手伝わせたのではないでしょうか。

木下あかねの正体は?

第11話終盤、管理人の蓬田蓮太郎(前原晄)から401号室の鍵を奪った手塚翔太(田中圭)は、一目散に401号室を目指し、鍵を開け、室内に踏み込みます。

遅れて入った蓬田蓮太郎(前原晄)、二階堂忍(横浜流星)、黒島沙和(西野七瀬)が窘めますが、呆然と壁を見つめる手塚翔太(田中圭)に気づき、視線を壁に向けてギョッとしました。

壁一面に、キウンクエ蔵前で起きている事件を報道した週刊誌の切り抜き、怪しげな人体解剖図、盗み撮りした住人の写真、赤ペンでバツがつけられた事件被害者の写真が貼り付けられていたのです。

机の上をみると、そこには殺人や死体処理に関する書籍、怪しげな薬品。

さらに、すだれで隠された棚のすだれを開くと、キウンクエ蔵前の住人の出したゴミが、部屋番号と名前が書かれたラベル貼りのガラス瓶のような容器に入れられ、整然と並べられていました。

驚いた黒島沙和(西野七瀬)がよろけてポータブルステレオのスイッチを押してしまい、チェッカーズの『ジュリアに傷心』が大音響で流れ、木下あかね(山田真保)が「ちょっと!」と叫びながら帰宅しました。

蓬田蓮太郎(前原晄)が「あかねさん、これは一体どういう?!」と詰め寄りますが、木下あかね(山田真保)は「早いな。この段階で私にたどり着いちゃいますか」と不敵に笑います。

この描写だと、木下あかね(山田真保)が一連の事件の黒幕のように見えますよね。

しかし、私はそうではないだろう、と考えています。

蓬田蓮太郎(前原晄)は着任早々、キウンクエ蔵前の住人をググって調べています。その際に、木下あかね(山田真保)のことを「本名で活動している」と言っているのです。

さらに、ゴミ袋あさりで見つけた「302号室の人」という紙を見せて手塚菜奈(原田知世)と対峙した時に、会話をICレコーダーで録音しています。

これらのことから考えると、木下あかね(山田真保)は新聞社やテレビ局の社会部記者上がりで、フリーのルポライターに転身した人、もしくは、駆け出しのミステリー小説家など、文筆業の人間ではないか、と思います。

手塚夫妻が引越してきた日から不穏な事件が起きるようになったので、手塚夫妻が一連の事件の首謀者ではないか、と考え、手塚菜奈(原田知世)に接触したのではないでしょうか。

まとめ

キウンクエ蔵前で起きている一連の事件は、連続して交換殺人が起きているのではなく、そのように住民に思わせている黒幕がいると思われます。

誰が誰の書いた紙を引いたかを一覧表にしてみると、浮田啓輔(田中要次)を書いた人、引いた人ともに浮かび上がって来ません。

「管理人さん」と書いたのは、おそらく早苗だと推測できるのですが。

第11話で、ミャンマー料理店店長のタナカマサオを殺したのは藤井純史(片桐仁)だと判明しました。

これから、回を追うにつれ、手塚翔太(田中圭)と二階堂忍(横浜流星)によって、事件の全貌が明らかになっていくのでしょう。

ドラマ『あなたの番です 反撃編』の本編、HULU配信の『扉の向こう』を見て伏線の回収を確認しながら、今後の展開を楽しみにしていきます!

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