2019年6月30日スタートの反撃編から、様々な事実が明らかになり始めたキウンクエ蔵前の一連の事件。
ミャンマー料理店店長・タナカマサオを殺したのは藤井淳史(片桐仁)、そして俳優・袴田吉彦を襲撃し、撲殺したのはイクバル宅の不法滞在者2人に、なんと藤井淳史(片桐仁)の病院の看護師・桜木るり(筧美和子)という事実が発覚しました。
前回、7月2日の考察記事を書いてから、新たにオンエアで判明した事実、それによって考察というか、推理が変化した部分も含め、新たな考察記事を書きます。
前回の考察記事はこちらからお読みいただけます。
本ページの情報は2019年8月時点のものです。
最新の配信状況はHulu公式サイトにてご確認ください。
目次
榎本総一はサイコパスだが一連の事件の犯人ではない
黒島紗和(西野七瀬)が夜間外出しようとマンションの外に出た際に、ベランダから光を送り、黒島紗和(西野七瀬)に自分の存在を知らせた榎本総一(荒木飛翔)。
早苗(木村多江)と正志(阪田マサノブ)は、榎本総一(荒木飛翔)を監禁しているつもりでいました。
しかし、ベランダに自由に出ていた描写から、以前から自由に402号室から出入りしていたのではないかと疑い、もしかしたら、藤井淳史(片桐仁)の部屋の洗濯機に、山際佑太郎の首を入れたは榎本総一(荒木飛翔)では、と疑っていましたが・・・。
やはり、そうだったとは・・・。
しかも、榎本総一(荒木飛翔)は、以前調布市に住んでいた頃、通っていた小学校で飼育していた鶏を大量殺害し、同級生を交差点で信号待ちしている間に突き飛ばしていたのです。
榎本夫妻が自分たちの子供でありながら、恐れ怯えたのも無理はありません。
早苗(木村多江)の精神の不安定さは、やはり、榎本総一(荒木飛翔)の異常性から来ていたのですね。
早苗(木村多江)と正志(阪田マサノブ)は、榎本総一(荒木飛翔)がこれ以上、誰かに危害を加えないように社会から隔離するつもりで、キウンクエ蔵前で監禁を開始。
ところが、手塚翔太(田中圭)、菜奈(原田知世)が引っ越した時と同様に、管理人・床嶋比呂志(竹中直人)がズカズカと榎本家に上がり込みました。
榎本総一(荒木飛翔)を監禁し、学齢期の子供を学校にも行かせていないことがバレた榎本夫妻は、それ以降、管理人・床嶋比呂志(竹中直人)の脅迫・恐喝を受け続けたのです。
両親が逮捕されたことで、監禁から開放された榎本総一(荒木飛翔)は野に解き放たれた危険人物となってしまいました。
手塚翔太(田中圭)に強引に事件捜査に引き込まれ、犯人を特定するAIを開発し始めた二階堂忍(横浜流星)。
そのAIで、赤池美里(峯村リエ)、吾朗(徳井優)夫妻、浮田啓輔(田中要次)、菜奈を殺害したのは70%以上の確率で榎本総一(荒木飛翔)とはじき出していましたが、恐らく違うでしょう。
過去に、関西で総一と同世代の子供が年下の子供に危害を加えた陰惨な事件がありましたね。
榎本総一(荒木飛翔)もあの事件の犯人と同じように、自分より弱い、鶏や猫、北川そら(田中レイ)のような年下の子供に危害を加えるタイプでではないかと思います。
いくら太ももを刺された手負いの状態だったとはいえ、自分よりずっと年上の、しかもヤクザの浮田啓輔(田中要次)を手に掛けたとは考えにくい。
二階堂忍(横浜流星)のAIはまだまだ発展途上の開発中ですから、榎本総一(荒木飛翔)が3件の犯人ではないでしょう。
交換殺人、誰が誰の紙を引いたのか?その2
7月2日の記事で、それまでのオンエア、hulu限定配信の『扉の向こう』の内容を考慮し、誰が誰の紙を引いたのかを一覧表にしました。
あれから1ヶ月近くが経ち、オンエアで新たな事実もわかりましたので、一覧表を修正してみました。
イタリックの赤字が嘘をついている可能性があるもの、イタリックの青字が私が仮定したものです。
オープニング赤丸は、1クール目のオープニングで紹介画像に赤丸がついていた登場人物です。
榎本早苗(木村多江)の秘密が視聴者に暴露された回で早苗の赤丸がなくなりました。
そのことから、視聴者に明かされていない秘密を抱えている登場人物に赤丸がついていたと考えられます。
ゲーム参加 | 部屋番号 | オープニング赤丸 | 住人名 | 書いた名前 | 引いた名前 |
◯ | 101 | 久住譲 | 袴田吉彦 | 細川朝男 | |
× | 102 | 小嶋佳代・俊明 | × | × | |
◯ | 103 | ⭕ | 田宮淳一郎・君子 | こうのたかふみ | 管理人さん/ゴミの分別ができない人 |
◯ | 104 | 石崎洋子・健二 | 石崎洋子 | 吉村 | |
◯ | 201 | 浮田啓輔、妹尾あいり、柿沼遼 | 赤池美里 | 赤池幸子 | |
◯ | 202 | ⭕ | 黒島沙和 | 吉村「DV彼氏」/早川教授 | 赤池美里/織田信長 |
◯ | 203 | シンイー、クオン、イクバル | タナカマサオ | 袴田吉彦 | |
× | 204 | 西村淳 | × | × | |
◯ | 301 | 尾野幹葉 | 302号室の人 | 302号室の人 | |
◯ | 302 | ⭕ | 手塚菜奈・翔太 | 細川朝男 | こうのたかふみ |
× | 303 | 空室 | × | × | |
◯ | 304 | 北川澄香・そら | 小嶋佳代 | 白紙 | |
× | 304 | 二階堂忍 | × | × | |
× | 401 | 木下あかね | × | × | |
◯ | 402 | ⭕ | 榎本早苗・正志・総一 | 管理人さん | 山際佑太郎 |
◯ | 403 | 藤井淳史 | 山際佑太郎 | タナカマサオ | |
× | 404 | 江頭祐樹 | × | × | |
× | 501 | ⭕ | 佐野豪 | × | × |
◯ | 502 | 赤池美里、吾郎、幸子 | 赤池幸子 | 小嶋佳代 | |
× | 502 | 南雅和 | × | × | |
◯ | 旧管理人 | ⭕ | 床島比呂志 | 白紙 | 石崎洋子 |
× | 新管理人 | 蓬田蓮太郎 | × | × | |
手塚翔太(田中圭)が、木下あかね(山田真歩)の部屋から回収した「石崎洋子」と書かれた紙を警察に預け、指紋鑑定をしてもらいました。
出てきた指紋は、木下あかね(山田真歩)のものを除くと、北川澄香(真飛聖)、久住譲(袴田吉彦)、床嶋比呂志(竹中直人)、田宮淳一郎(生瀬勝久)、藤井淳史(片桐仁)、尾野幹葉(奈緒)のもの。
手塚翔太(田中圭)の口から、書いた本人の石崎洋子(三倉佳奈)の名前がなぜ出てこなかったのか気になるところではありますが・・・。
上記の6人の中で、引いた紙が判明しているのは、嘘をついていないとすれば、白紙を引いた北川澄香(真飛聖)を入れて、久住譲(袴田吉彦)、藤井淳史(片桐仁)の3人です。
すると、「石崎洋子」の紙を引いた可能性があるのは、残りの3人。
第1話の紙を入れた缶を回している映像を見直したところ、この6人の引いた順番は北川→藤井→尾野→田宮→床嶋→久住となっていました。
何を引いたか判明していない3人が内側に来る配置になっています。
ここで、別の観点から考えてみました。
『あなたの番です』の第1話の住民会で、ゴミの分別のことで意見を言った浮田啓輔(田中要次)に床嶋比呂志(竹中直人)がブチ切れているシーンがありましたよね。
管理費を値上げしなかったとかで、ゴミの分別は住人が自分たちでやることになり、管理人の業務から外れた・・・と。
とすると、キウンクエ蔵前では、管理人=ゴミの分別ができない人、と考えることができるのです。
田宮淳一郎(生瀬勝久)の生真面目な性格からすると、嘘をついたというより、手塚翔太(田中圭)に、遠まわしに紙に何と書かれていたか教えたのではないでしょうか。
というわけで、田宮淳一郎(生瀬勝久)が引いた紙を「管理人さん」としてみました。
また、紙を引いた順番から考えると、「石崎洋子」を引いたのは床嶋比呂志(竹中直人)の可能性が高いのではないか、と思います。
以前、黒島紗和(西野七瀬)が自分が引いた紙を引く可能性を計算するシーンがありましたので、今回、尾野幹葉(奈緒)にその可能性があると仮定して考えてみました。
これからのオンエアで判明していくことで、修正を加えています。
実は床嶋比呂志は生きているのではないか
老人福祉施設に引っ越した赤池幸子(大方斐紗子)の元を頻繁に訪れる、404号室の江藤佑樹(小池亮介)。
訪れた江藤佑樹(小池亮介)がタブレットでキウンクエ蔵前のクリスマス会で録画された、生前の赤池吾朗(徳井優)の映像を赤池幸子(大方斐紗子)に見せていました。
ところが突然、赤池幸子(大方斐紗子)は錯乱状態に陥り、チェッカーズの「ジュリアに傷心」を歌い始めます。
なにか、息子夫妻が殺された事件に関わるものが映っていた・・・?!
その時、タブレットに映し出されていたのは、尾野幹葉(奈緒)と床嶋比呂志(竹中直人)。
しかし、尾野幹葉(奈緒)よりも赤池美里(峯村リエ)は大柄でした。
しかも、誕生日ケーキを持った状態で、背後から頸動脈を切断されて殺害され、その後わざわざ犯人はダイニングセットの椅子に腰掛けさせています。
もし、事件に尾野幹葉(奈緒)が関わっていたとしても、とても女性の力で自分よりも大柄な女性の遺体を運び、椅子に座らせることができるとは考えにくい。
もし関わっているのだとしたら、共犯に男性がいなければ無理だと思います。
ここで気になるのが、赤池美里(峯村リエ)の遺体の状況です。
背後から襲われた赤池美里(峯村リエ)は、首の左側の頸動脈を切断されていました。
犯人は左手に凶器を持ち、赤池美里(峯村リエ)を襲撃したということになりますよね。
ということは、赤池美里(峯村リエ)を殺害した犯人は、左利きだということです。
ドラマ内で描写があったか記憶が定かではないのですが、床嶋比呂志の竹中直人さんは左利きなのです。
床嶋比呂志(竹中直人)が生きているのだとすれば、マンション中に監視カメラをしかけた田宮淳一郎(生瀬勝久)が、映し出されたなにかに怯え、カメラをすべて撤去し、住民にもそのことを黙っているのも納得がいきます。
『あなたの番です』の様々な考察で、黒島紗和が双子とか、菜奈が双子とか、翔太が双子とか二重人格とかいろいろな意見が出ていますね。
しかし、私は双子の可能性が一番高いのは、実は床嶋比呂志(竹中直人)ではないかと思います。
第1話で転落死したのは、床嶋比呂志(竹中直人)の双子の兄弟。
床嶋比呂志(竹中直人)の遺体は、事故もしくは自殺ですみだ署が処理していますから、事件性なしと判断され、司法解剖もされていないでしょう。
家宅捜索で見つかった脳腫瘍を患っているという病変も、あの遺体では確認されていないはずです。つまり、床嶋本人かどうか、しっかりとした確認がされていないことになってしまいますよね。
亡くなったとして処理されれば、警察にマークされることもなく、恐ろしい犯行をリードすることが可能になります。
赤池夫妻襲撃犯が床嶋比呂志(竹中直人)だったのだとすれば、映像を見た赤池幸子(大方斐紗子)があの時の恐怖を思い出し、錯乱するのは納得がいくのですが、さてどうでしょう?
南雅和の正体
「家賃が安いから」という理由でキウンクエ蔵前に引っ越してきた南雅和(田中哲司)。
部屋の中には全く生活感がなく、ビデオカメラが設置されているだけ。
時々、電話で誰かにキウンクエ蔵前の住民と状況を報告しています。
また、榎本総一(荒木飛翔)に北川そら(田中リク)が連れ出され、手塚翔太(田中圭)や二階堂忍(横浜流星)が探し回る中、南雅和(田中哲司)は手塚翔太(田中圭)に質問しました。
「いったい、何が起きているんだ?!」と。
それに対し、手塚翔太(田中圭)が「あなたに説明している暇はない!」と怒鳴り返すのを聞いただけで「それだけで十分だ」とつぶやきました。
手塚翔太(田中圭)の切迫した慌てた状態から、抜き差しならない状況に北川そら(田中リク)が置かれ、一刻の猶予もないことを瞬時に判断し、捜索に加わる判断力と行動力の持ち主である南雅和(田中哲司)。
それだけではなく、北川そら(田中リク)の首を絞めていた榎本総一(荒木飛翔)に殴りかかろうとした手塚翔太(田中圭)を止めました。
これらのことから考えると、南雅和(田中哲司)は警視庁のすみだ署以外の刑事課、もしくは警視庁捜査一課の刑事、あるいは他道府県警の刑事ではないか、と思います。
南雅和(田中哲司)が追い続けた犯人が、キウンクエ蔵前で起きている一連の事件に関係があると考え、キウンクエ蔵前に潜入捜査をしているのではないでしょうか。
同一マンションの住人が立て続けに殺害される事件が起きれば、所轄署に警視庁捜査一課の刑事や管理官などが出向き、大きな捜査本部が開かれるものですが・・・。
神谷刑事(浅香航大)が榎本正志(阪田マサノブ)に脅され、一連の事件について知っていることを報告しなかったためか、ドラマ内ではすみだ署の刑事課だけで捜査しているようですね。
次回、遂に神谷刑事(浅香航大)が監察対象となることで、事件も大きく動くのでしょうか?
まとめ
キウンクエ蔵前で起きている一連の事件は、やはり連続交換殺人ではないと思います。
恐らく、連続した事件だと住民に思わせ、住民を恐怖のどん底に突き落としている黒幕がいるのでしょう。
その黒幕は、もしかしたら第1話で転落死したはずの管理人・床嶋比呂志かもしれません。
赤池幸子の怯え方や、監視カメラの映像を見てギョッとしていた田宮淳一郎の姿を思い出すと、そんな考えが湧いてきます。
床嶋比呂志は実は双子で、亡くなったのは兄弟の方だったのではないか、と。
本人はもしかしたら、キウンクエ蔵前の空き部屋・303号室に、ずっと潜んでいるのかもしれません。
8月、9月とあと2ヶ月ちょっとオンエア期間があります。
これから、回を重ねるにつれ、これまでに張られてきた伏線が少しずつ明らかになっていくのでしょう。
『あなたの番です』オンエア本編と、hulu配信の『扉のむこう』を見ながら、謎解きを楽しみましょう!
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