ドラマ『サイレントヴォイス season2』第3話 ネタバレ感想・考察と4話あらすじ【詐病と詐病が交わった悲劇】

ドラマ『サイレントヴォイス season2』第3話 ネタバレ感想・考察と4話あらすじ【詐病と詐病が交わった悲劇】
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雑居ビルの非常階段で男性の刺殺体が発見された。

容疑者として浮上したのは、全聾の作曲家・小比類巻美鈴(杉田かおる)。

だが、小比類巻美鈴(杉田かおる)にはアリバイがあった。犯行時刻、ホールの控室で、スピーカーに手をあてて、その振動で自分が作曲した音楽を聴いていた、というのだ。

小比類巻美鈴(杉田かおる)の供述とマイクロジェスチャーから、疑いを深めるエンマ様・楯岡絵馬(栗山千明)は、果たして犯人を追い詰め、真相を明らかにできるのか?!

目次

ドラマ『サイレントヴォイス season2』第3話あらすじ

CASE3 ペテン師のポリフォニー

今回、絵麻が取り調べるのは、現代のベートーベンと謳われる耳の聞こえないにも関わらず数々の名曲を作曲する奇跡の天才音楽家・小比類巻美鈴(杉田かおる)。
そんな彼女にはゴーストライター疑惑があり、そのネタを追っていたジャーナリストが死体で発見された。その真相を隠そうとしたため殺したのではないかという容疑で小比類巻に事情を訊く絵麻。すると、小比類巻はあっさりとゴーストライターの存在を認め、しかも聴覚障害そのものさえ疑わしい。
彼女は、人の心を動かすのが芸術だと主張し、ゴーストライターの何が悪いのか、と開き直る。
更に追及を続けていくと、奇跡の音楽家の驚くべき事実。移ろいやすい世間の人々の心。そして意外な犯人像に至る…。

引用:公式サイトより

ドラマ『サイレントヴォイス season2』第3話ネタバレ

全聾の作曲家で現代のベートーベンと謳われる小比類巻美鈴(杉田かおる)を取り上げたドキュメンタリー番組「熱烈大陸」を見ながら「みんな、この詐欺師に騙されてたんですよ!」と憤慨する、東野浩介(馬場徹)。

「もしかしてあんた、CD買ってたの?」と聞くエンマ様・楯岡絵馬(栗山千明)に「4枚だけです!」と返し、取り調べに向かう2人だったが・・・。

*以後、視聴後のネタバレとなります。未視聴の方はネタバレご注意ください。

ゴーストライターの存在を認める作曲家

雑居ビルの非常階段で発見された男性は、全身を32箇所も刺されていた。

被害者は、小比類巻美鈴(杉田かおる)にゴーストライターがいると疑い、追い続けていたフリージャーナリストの永沢。

事情聴取で呼ばれた小比類巻美鈴(杉田かおる)は、あっさりと作曲をしていたのは自分ではなく、共同作業を行っていた音楽教室の講師だと認める。

東野浩介(馬場徹)はゴーストライターがいたという事実を知り、騙されていた!と憤慨していたのだ。

楯岡絵馬(栗山千明)は、小比類巻美鈴(杉田かおる)に事情聴取を行なう。

「今後も2人で共同作業を続けていくのは、ゴーストライターも納得していた」と主張する小比類巻美鈴(杉田かおる)に、「それはおかしいですね」と返す楯岡絵馬(栗山千明)。

そして、疑惑を追求していた永沢に「小比類巻美鈴(杉田かおる)にゴーストライターがいる」という事実をリークしたのは、そのゴーストライターだったと告げる。

ゴーストライターだった音楽教室の講師が情報をリークしたことに動揺しつつも、「私に永沢さんを殺す動機はない。共同作業だと発表するつもりだったのだから」と言い放った小比類巻美鈴(杉田かおる)。

しかも、オレンジ色のおかっぱの髪、派手なメガネ、服装の小比類巻美鈴(杉田かおる)が反抗時刻前後にホールに出入りしたのは、誰も見ていない。

アリバイがはっきりしているから帰らせてもらうわよ、という小比類巻美鈴(杉田かおる)を、楯岡絵馬(栗山千明)と東野浩介(馬場徹)は仕方なく見送ったのだった。

突破口はきつねとたぬき

小比類巻美鈴(杉田かおる)のマイクロジェスチャーから、嘘をついているのは間違いないと確信しながらも、追求の手立てを見いだせずにいた楯岡絵馬(栗山千明)。

廊下で頭を抱えていると、筒井道大(宇梶剛士)が大騒ぎしながら現れた。

聞けば、部下がカップ麺のきつねとたぬきを間違えて買ってきたのだという。

「どっちも大して変わらないんじゃ・・・同じ穴のムジナだし」と呟く東野浩介(馬場徹)に、「揚げ玉とお揚げさんじゃ、全然違うだろ!」と怒る筒井道大(宇梶剛士)の姿に、突如ひらめく楯岡絵馬(栗山千明)。

早速、思いついたことを東野浩介(馬場徹)に告げ、実行させる。

楯岡絵馬(栗山千明)は、婦警に小比類巻美鈴(杉田かおる)と同じ髪型・服装をさせ、東野浩介(馬場徹)に付き添わせてコンサートホールに行かせたのだ。

コンサートホール内部で婦警は扮装をとき、そのまま退館した。その時の警備員の様子を撮影し、その動画を楯岡絵馬(栗山千明)は小比類巻美鈴(杉田かおる)に見せ、「あなたはその服装ではなく、別の姿で犯行現場に行ったのだ」と追求する。

カツラと眼鏡を取り、地味な姿を現した小比類巻美鈴(杉田かおる)は、被害者・永沢に呼び出され、地味な姿に戻って犯行現場に行ったことを認めた。

しかし「犯行現場には行ったが、永沢さんには会えなかった」「私は殺していない」と告げる。

そう話す小比類巻美鈴(杉田かおる)には「なだめ行動」がなく、嘘をついていない。

混乱する楯岡絵馬(栗山千明)だったが・・・。

同じ穴のムジナ

小比類巻美鈴(杉田かおる)には共犯はいないが、誰かをかばっている。

そう思い至ったとき、東野浩介(馬場徹)の「同じ穴のムジナ」という言葉に再びひらめく楯岡絵馬(栗山千明)。

小比類巻美鈴(杉田かおる)が聴覚障害を詐病していたのと同じように、障害を詐病している「同じ穴のムジナ」がいるのではないか?

そう考えた楯岡絵馬(栗山千明)は再び小比類巻美鈴(杉田かおる)を呼び出し、追求する。

「呼び出されたあなたは、犯行現場でこれと同じ音を聞いたのではないか?」と。

その音は、東野浩介(馬場徹)が鳴らす鈴の音。

小比類巻美鈴(杉田かおる)が私物につけていたマスコットについていた鈴の音と同じものだったのだ。

「あなたが同じものを送った人物がいますよね?あなたは、犯行現場ではなぜその音がしたかわからなかったけれど、あとで犯人がわかったのではないですか?」

「違う!」「私はそんな音聞いていない!」と犯人である車椅子に乗った大学生の青年を必死にかばう小比類巻美鈴(杉田かおる)。

だが、別の取調室で犯人の大学生は筒井道大(宇梶剛士)に追求されて犯行を認め、下半身不随も詐病だったと認めていた。

被害者・永沢は障害を詐病した「同じ穴のムジナ」を2人同時に呼び出し、疑惑を追求するつもりだったが、大学生に殺害されてしまったのだった。

そんな大学生の本性を見抜けず、犯行を庇おうとした小比類巻美鈴(杉田かおる)は、大学生の本当の姿を知って愕然とする。

後味の悪い事件でしたね、と振り返りながら、事件解決を労い合う楯岡絵馬(栗山千明)と東野浩介(馬場徹)だった・・・。

ドラマ『サイレントヴォイス season2』第3話ネット上の反応

ドラマ『サイレントヴォイス season2』第3話考察・感想

特質の優れた人は、他の点でも人より優れているに違いないと思ってしまいがちですよね?逆に、嫌な面が目立つ場合は、他の面も実際以上に悪く思えてしまったり。

そんな認知のゆがみのことを、ハロー効果といいます。

聴覚障害を詐病した作曲家は、下半身不随で車椅子生活を送りながらも大学に通い、ボランティアに勤しむ青年に出会い、彼の人となりを実際以上に過剰評価してしまいました。

さらに、その青年に対して疑惑を抱くような事態が発生しても、「あの子がそんなことをするはずはない」と、自分が見たいようにしか事実を見ようとせず、認知のゆがみを引き起こし、エンマさまに事実を突きつけられても信じようとしません。

ようやく事実を受け入れたのは、大学生が自分の足で歩いている姿を見たときだったのでしょう。

自分が「良い子だ」と信じていた大学生が、自分と同様に障害を詐病し、さらに悪辣に有名人である自分との付き合いを誇示して他の人を騙し、殺人まで犯していたことを知った時、作曲家の胸には何が去来したのでしょう?

自分に関心を持ってもらうために、病気を装ったり、自分で自分を傷つけてケガをしたりする精神疾患を、ミュンヒハウゼン症候群といいます。

作曲家も大学生も、ともにこの症候群を患っていました。彼らにとって必要だったのは、嘘に嘘を塗り重ねることではなく、心療内科を訪れて治療を受けることだったのではないでしょうか。

今回の事件は、ネット上の反応で引用したツイートにあったように、ブラックな、後味の悪い事件でしたね。

ドラマ『サイレントヴォイス season2』第4話あらすじ

CASE4 完全無欠のアイドル

今回、絵麻が取り調べるのは、地下アイドルとして活躍する人気グループ「さくらんぼアーミー」のメンバー・マイマイこと星野舞(小川紗良)。グループでセンター争いをしていたメンバーのくーにゃんが何者かに殺されたのだ。殺害予告が届いていたほどの人気のくーにゃんを殺した容疑者は、熱狂的ファンで会場出入り禁止の吉村という男だが、事情を聞くうちに同じメンバーのマイマイのマイクロジェスチャーに注目する絵麻。
取り調べを進めると明らかになってくるアイドルというものに人生を捧げてきた少女の心の闇と葛藤と苦悩。ファンを喜ばすことに命を懸けるアイドルの虚像としての生き様が露になり、哀しき事件の真相が明らかになる…。

引用:公式サイトより

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