ドラマ『ニッポンノワールー刑事Yの反乱ー』の第4回が放映され、今回の放映で、謎に包まれた警察の闇組織の名前が遂に明らかになりました。
10億円強奪事件を主導し、碓氷薫(広末涼子)を殺害した警察の地下組織、その名は「ニッポンノワール」。
ノワールとは、フランス語でフランス語で「黒」を意味します。また、その意味から転じ、闇社会を描いた小説や映画の分野のことを「フィルム・ノワール」と呼ばれています。
ドラマのタイトル『ニッポンノワール』とは、「日本の闇」という意味なのでしょう。
公安から捜査一課に加入していた才門要(井浦新)は、黒幕の命令で本城諭理事官(篠井英介)を操り、遊佐清春(賀来賢人)に10億円強奪事件と碓氷薫(広末涼子)の殺害の罪を着せようとしますが失敗。公安の仁平公安課長(相島一之)に切り捨てられ、警察に追われる身となります。
才門要(井浦新)は遊佐清春(賀来賢人)に、自分はホンボシは捜査一課課長の南部修介(北村一輝)で、碓氷克喜(田野井健)の父親だと思っていると告げ、消息を経ちました。
次々に新しい手がかりが見つかり、遊佐清春(賀来賢人)は才門要(井浦新)に次いで疑惑の目を捜査一課課長の南部修介(北村一輝)に向けますが・・・。
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目次
なぜ南部修介はアリバイを偽装したのか?
名越時生(工藤阿須加)が碓氷薫(広末涼子)の携帯のパスワード解除に成功し、殺害される前日、南部修介(北村一輝)が碓氷薫(広末涼子)に電話したこと、殺害される当日、才門要(井浦新)に「これから10億円強奪事件の真犯人に会う」とメールを送っていたことが判明します。
遊佐清春(賀来賢人)は南部修介(北村一輝)に疑惑の目を向けますが、南部修介(北村一輝)には江國光成(杉本哲太)を伴い、アメリカに行っていたというアリバイがありました。
しかし、そのアリバイは作られたものだったのです。
南部修介(北村一輝)は元ベルムズのリーダー・Kこと喜志正臣(栄信)に依頼し、パスポートを偽造させ、捜査2課の刑事にその偽造パスポートを持たせ、出国させていました。
なぜ、アリバイを偽装する必要があったのでしょう?
遊佐清春(賀来賢人)が考えたように、アリバイを用意して碓氷薫(広末涼子)を殺害したと考えてしまいますよね。
しかし、南部修介(北村一輝)は碓氷薫(広末涼子)から10億円強奪事件の黒幕を突き止め、黒幕より先に10億円を回収し、別の場所に隠したことを打ち明けられていました。
警察の闇組織の存在を知っていた南部修介(北村一輝)は、「殺されるかもしれない」と言っていた碓氷薫(広末涼子)を守ろうとして、警察の闇組織に自分が出国したように思わせようと偽装したのかもしれません。
その片棒を臓器移植が必要な病状の妻を、不正をもみ消してやった大学病院に無料で入院させてやった江國光成(杉本哲太)に担がせたのでした。
江國光成(杉本哲太)は、妻の臓器移植がすぐに受けられるようにしてやると、警察の闇組織の一員から電話を受け、南部修介(北村一輝)の弱みを教えろと言われます。
さらに江國光成(杉本哲太)は、警察の闇組織に命令され、南部修介(北村一輝)と遊佐清春(賀来賢人)、碓氷克喜(田野井健)の命を狙い狙撃しました。しかし江國光成(杉本哲太)には迷いがあり、彼らの命を奪うことはできませんでした。
南部修介(北村一輝)に電話をかけてきたヤツは組織名を名乗ったか、と救急車に乗せられる直前に聞かれた江國光成(杉本哲太)は、「ヤツらは『ニッポンノワール』と名乗りました」と答えたのです。
才門要(井浦新)は警察の地下組織『ニッポンノワール』の懐に飛び込むことで、3年前に自分の恋人・深水星良(入山法子)を殺害した組織を暴こうとしていましたが、南部修介(北村一輝)もまた別のアプローチで迫っていたということでしょう。
遊佐清春はなぜ警察学校に入校できたのか?
第1回のオンエアで、ここ数ヶ月と碓氷薫(広末涼子)に関する記憶を失っていた遊佐清春(賀来賢人)。
しかし、昔のことは断片的に記憶があり、警察学校時代に南部修介(北村一輝)が教官を務め、「お前は刑事にはなれない」と言われたことなどは覚えていました。
さらに、子供の頃の記憶では父1人子1人の家庭で父親から虐待され、成長後に父親に逆襲し、大怪我を負わせたか、或いは死なせたかして逃げ回る中、警察官募集のポスターを見かけるシーンが描かれていました。
虐待されていた記憶、父親に逆襲した記憶が記憶喪失による記憶の混乱ではなく、本物の遊佐清春(賀来賢人)の記憶なのだとしたら・・・彼は、どうやって警察学校に入校できたのでしょう?
私は、そのことがずっと引っかかっていました。
警察官(都道府県採用の地方公務員の場合)になるためには、採用試験に合格し、警察学校に入校して訓練(短大・高校卒業の場合は10ヶ月)を受ける必要があります。
しかし、それだけではありません。警察官になるためには、身上調査をクリアしなければならないのです。
政治的に偏った思想を持っていない、本人だけではなく、3親等以内の親族に犯罪者がいない、反社会的勢力とつながりがない、という条件はクリアしなければなりません。
遊佐清春(賀来賢人)が現実に父親に逆襲していたのだとしたら、遊佐清春(賀来賢人)は警察に捕まり、殺人もしくは殺人未遂で裁かれ、重大犯罪の前歴ありと判断され、警察学校に入校する以前にはねられていたはずなのです。
ということは、その記憶が混乱によるものでなければ、逃げ回ったはずの遊佐清春(賀来賢人)を匿い、身元保証をして警察学校に入校する手助けをした人物がいたということになるのではないでしょうか。
もし後者であれば、遊佐清春(賀来賢人)は、警察の地下組織『ニッポンノワール』の構成員にされるために警察学校に送り込まれた可能性もあり得るかもしれません。
今後のオンエアで遊佐清春(賀来賢人)の生い立ちなどが描かれれば、明らかになっていくのではないかと思います。
克喜の父親はやはり清春だった
遊園地で江國光成(杉本哲太)は一度は警察の地下組織『ニッポンノワール』の提案に乗り、南部修介(北村一輝)と遊佐清春(賀来賢人)、碓氷克喜(田野井健)の命を狙います。
しかし、遊佐清春(賀来賢人)が元ベルムズのリーダー・Kこと喜志正臣(栄信)に江國光成(杉本哲太)の妻を闇病院に匿わせたことで、警察の闇組織『ニッポンノワール』を裏切り、遊佐清春(賀来賢人)たちを助けました。
遊佐清春(賀来賢人)は、自分たちを襲撃したガスマスクの男・警察の闇組織『ニッポンノワール』の構成員を追い、対決し、ガスマスクを剥がす寸前まで追い詰めますが、そこで『ニッポンノワール』のフラッシュ画像を見せられ、気絶してしまいます。
遊佐清春(賀来賢人)が目を覚ましたのは、才門要(井浦新)が運転する車の後部座席でした。
遊佐清春(賀来賢人)はガスマスクの男が才門要(井浦新)だと考えますが、車を路肩に停めた才門要(井浦新)は否定します。
その時、横を通り過ぎる電車の照明のフラッシュによって、遊佐清春(賀来賢人)は失った記憶の一部を取り戻しました。
遊佐清春(賀来賢人)は、碓氷薫(広末涼子)に「克喜はあなたの子よ」と打ち明けられていたのです。
第1回のオンエアで、遊佐清春(賀来賢人)が警察学校在籍中に、碓氷薫(広末涼子)も教官として在籍し「誰が落とすか」という争いを男子学生が行っており、遊佐清春(賀来賢人)が碓氷薫(広末涼子)と男女の関係を持ったと自慢していたということが明かされていました。
当然、そういった噂は他の教官にも届いていたでしょうから、同時期に警察学校で教官をしていた南部修介(北村一輝)も知っていたでしょう。
だからこそ、「本当の父親」である遊佐清春(賀来賢人)に、母親を亡くしたばかりの克喜(田野井健)を託したのです。南部修介(北村一輝)の言葉を借りれば、「実の父親だったらお前に預けたりしない」ですよね。
遊佐清春(賀来賢人)に「克喜を守ってやれるのはお前だけだ」と第2回のオンエアで言っていることを考えると、才門要(井浦新)もまた、碓氷克喜(田野井健)の父親が遊佐清春(賀来賢人)だと考えていたということだと思います。
南部修介(北村一輝)と才門要(井浦新)が、碓氷克喜(田野井健)を遊佐清春(賀来賢人)に託しているのは、2人が実の父子だからと考えてだったのでしょう。
ニッポンノワールの構成員は誰か?
警察の地下組織『ニッポンノワール』の構成員とその代表は誰なのでしょうか?
これまでのオンエア内容から、現職警官(もしくは退職警官)によって構成され、その代表を務めている黒幕は、公安警察を意のままに動かし、闇のプロジェクトに10億円の資金をつぎ込むことができる権力を持っていると考えられます。
第4回のオンエアで碓氷薫(広末涼子)の父親が元警察庁長官だということが明らかになりました。
殺害された当日、碓氷薫(広末涼子)は才門要(井浦新)に、「これから10億円強奪事件の真犯人に会う」とメールしていましたが、まさか元警察庁長官である碓氷薫(広末涼子)の父親が黒幕なのでしょうか?
事件を密かに追ううちに、父親が事件に関わっているということを突き止めてしまい、構成員に口止めされたという可能性は考えられますね。
その場合、遊佐清春(賀来賢人)が言ったように「実の父親が実の娘を殺すヘビーな展開」になってしまい、碓氷克喜(田野井健)にとって辛い現実が待ち受けることになります。
黒幕についてはこれからのオンエア内容を見てさらに考察を加えるとして、構成員についてはもしやと思っている人物がいます。
1人は遊佐清春(賀来賢人)の警察学校の同期の捜査一課刑事・宮城遼一(細田善彦)。碓氷薫(広末涼子)殺害の凶器の銃の種類も特定されていないうちに、捜査会議で「碓氷さんの拳銃を奪って撃ったんだ!」と叫んでいました。
思い込みで発言したのかもしれませんが、思わず知っていることを口走ってしまったのかもしれませんよね。
もう1人は元刑事でボナールのマスター・深水喜一(笹野高史)。「お前こんな時に何飲んでんだ」と南部修介(北村一輝)が遊佐清春(賀来賢人)がツッコむ場面がありましたが、以前から深水喜一(笹野高史)が遊佐清春(賀来賢人)に渡しているドリンクが気にかかっています。
光の点滅で一部の記憶を取り戻していましたが、あのドリンクも遊佐清春(賀来賢人)の記憶喪失に関わっているのではないでしょうか。
また、碓氷薫(広末涼子)の叔母の家に本城諭理事官(篠井英介)が現れたのは、才門要(井浦新)が情報を伝えたからでしたが、あの話の時、才門要(井浦新)は店の外に追い出されていました。
つまり、才門要(井浦新)が「叔母の家」という情報を入手したのは、店か遊佐清春(賀来賢人)に盗聴器を仕掛ける、もしくは深水喜一(笹野高史)が情報を与えたのいずれかということだと考えられます。
あくまでも推測ですが、父親に逆襲した後の遊佐清春(賀来賢人)を匿い、警察学校に送り込んだのは深水喜一(笹野高史)だったのかもしれません。
克喜の飲んでいるクスリは何か
第4回のオンエアで、克喜(田野井健)がもともとはやんちゃで手のつけられない暴れん坊な子供だったのに、この1ヶ月で急に落ち着いた、ということが碓氷薫(広末涼子)によって語られました。
その理由を南部修介(北村一輝)に尋ねられますが、碓氷薫(広末涼子)は答えなかったのです。
第1回のオンエア後の考察で、もしかしたら克喜(田野井健)が臓器移植が必要な病状で、そのためのクスリを飲んでおり、碓氷薫(広末涼子)が息子の治療費を捻出するために10億円を隠し、黒幕と対決しようとしたのではないかと考えたのですが、どうやら違うようです。
克喜(田野井健)が落ち着いたのは、あの飲んでいるクスリの影響なのでしょう。
だとすれば、警察の地下組織『ニッポンノワール』の極秘プロジェクトは、粗暴な人間をおとなしくさせたり、人を思い通りに操ったりするクスリの開発かもしれません。
10億円強奪事件の真相に近づいた碓氷薫(広末涼子)は、見つけた10億円をどこかに隠しましたが、その目的は警察の地下組織『ニッポンノワール』の極秘プロジェクトを妨害するためだったのではないでしょうか。
遊佐清春(賀来賢人)が『ニッポンノワール』のシンボルマークのフラッシュ画像で気を失ったのも、あの謎のドリンクも『ニッポンノワール』の仕業かもしれません。
これは今後のオンエアを見ないとなんとも言えませんが、遊佐清春(賀来賢人)は自分でも知らない間に『ニッポンノワール』の支配下に置かれている可能性はあり得ると思います。
まとめ
碓氷薫(広末涼子)殺害時の南部修介(北村一輝)のアリバイは、元ベルムズのベルムズのリーダー・Kこと喜志正臣(栄信)に作らせた偽造パスポートを使った偽装工作でした。
しかし、南部修介(北村一輝)は克喜(田野井健)を連れて警察病院に行っており、恐らく碓氷薫(広末涼子)殺害犯ではないでしょう。
刑事警察も公安警察も、警察の地下組織『ニッポンノワール』に踊らされている印象さえあります。
『ニッポンノワール』のフラッシュ画像を構成員に見せられた遊佐清春(賀来賢人)は気を失ってしまいました。才門要(井浦新)が助け出した、と言っていましたが、それが本当かどうかはわかりません。
横を通る電車の照明のフラッシュで一部の記憶を取り戻した遊佐清春(賀来賢人)は、碓氷薫(広末涼子)に克喜(田野井健)が自分の子供だと打ち明けられたのを思い出します。
第5回の予告編では、いかにも黒幕らしい印象の大和田伸也さんが登場し、碓氷薫(広末涼子)が誰かに黒幕の名前を告げようとしている映像が出ました。
第5回は第1部の完結編でもあります。
碓氷薫(広末涼子)は誰に黒幕の名前を告げたのでしょうか?
私の予想では記憶喪失の遊佐清春(賀来賢人)ではないかと思いますが、さて、どうでしょう?
次回のオンエアを楽しみに待ちましょう!
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